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ドレスリメイク
社交ダンスドレスの基礎知識・コラム

記事の監修
有限会社白樺ドレス
運営統括責任者/ドレスデザイナー
伊藤 登志美(Toshimi Ito)
学生時代より現在に至るまで、長年にわたり社交ダンスに携わる。その経験をもとに、「踊る人の視点」を大切にしながら、動きやすさと美しさを兼ね備えた社交ダンスドレスデザインを追求している。
白樺ドレスのオーダードレス制作開始当初より関わり、これまで多くの社交ダンサーに向けたドレスの企画・デザインを手がけてきた。
なかでも、学生競技ダンス連盟のモニター制度において、学生ダンサー向けドレスのデザインを多数担当し、若い世代の挑戦を支えるとともに、社交ダンスをヤング世代へ広める取り組みにも力を注いでいる。
ダンサーとしての実体験に裏打ちされた視点を強みとし、シルエットの美しさに加え、踊ったときの見え方や身体の使いやすさ、競技中の印象までを踏まえた設計には定評がある。
現在も現場感覚を大切にしながら、一人ひとりの魅力や表現を引き出すドレスづくりに取り組んでいる。
社交ダンスドレスのお直しで、近年とても増えているご相談があります。
それは、海外製社交ダンスドレスのお直し。その中で最も多いのがスタンダードドレススカート丈の長さとバラつきと、スタンダード・ラテンともにボディの長さが合わない、という事。
「トルソーでは綺麗だったのに、着てみたら左右の丈が違う」
「裾もラインが揃ってない」「モデルさんは、綺麗にボディーの長さも合ってたのに・・・」等。
スタンダード(ボールルーム)は、常にホールドを組み、大きく回転し続ける種目です。
●上半身は固定
●下半身は大きくスイング
●裾が常に広がる
そのため、わずか2~3cmの丈の差でもシルエットの乱れとしてはっきり見えてしまいます。
裾のラインは、そのまま『完成度』に直結するのです。
すべてではありませんが、傾向として次のようなケースがあります。
●トルソー基準で裁断されている
●地の目が正確に取られていない
●量産による個体差
●装飾やフロートの重みで生地が伸びる
●縫い代が少ない
特にスカートが何枚も重なっているスタンダードドレスでは、生地のわずかな歪みが裾に現れやすいのです。
「裾を揃えるだけなら簡単では?」と思われがちですが、実際はそうではありません。
●裾にホースヘアが縫い込まれている
●装飾やフリル等が裾近くまで貼られている
●オーガンジーやシフォンが多層構造
●生地が既に伸びている
上記の様な場合、単純なカットでは済まず、ほぼ解体に近い工程となる事が多いのです。
場合によっては、シルエットを壊すことにもつながり、綺麗に直せないこともあるのが現実です。
海外製ドレスは、一般的に欧米体型を基準に作られているため
●胴が長め
●ヒップの位置が違う
日本人女性は
●胴が比較的コンパクト
●ウエスト位置がやや高め
●骨盤の形が違う
●ウエスト位置が下がる
●バストが浮く
●背中が浮く・シワが寄る
●スカートが重く感じる
●踊るとスカートが回ってしまう
そのため、2~3cmのわずかなズレでもシルエットが崩れてしまいます。
ボディ丈の調整は、全体のバランスを見ないと逆にシルエットが崩れます。
下の左側写真を見るとわかる様に、身体にフィットしていない・長さが合ってないので浮いてしまっております。踊った時にウエストが浮いてしまっていると、スカートが綺麗に広がりません。右はそれを修正したものです。まだ、こちらのデザインであれば、そこまでの高額なお直しにはなりませんでしたが、それでも何千円、というお直しにはまいりません。

一方で、日本製ドレスは
●日本人体型を元にお作りされている
●地の目が安定している
●スカートも左右バランスを前提に裁断されている
●縫い代が確保されている
●メンテナンスを想定した設計になっている
という傾向があります。
つまり、「長く着ること」を前提に作られているのです。
社交ダンスドレスは決してお安いお買い物ではありません。だからこそ、
●少しサイズが合わない
●スカート丈が長い
●袖を足したい 等、
お直しを受ける立場として見えてくる「直しにくいドレス」をお伝えいたします。
日本製の社交ダンスドレスは丁寧に作られており、縫い代のあるものが多いです。
海外製ドレスは、縫い代が極端に少なかったり、ギリギリで裁断され、縫い目まで石がびっしり というケースがほとんどです。
お直しをする前提としてお作りされていない、と言った方が良いでしょうか。
伸びる素材は縫製に技術が必要です。簡単なものではありません。
特に、海外製ドレスは美しく見せるために とても薄いパワーネット・とても薄いシフォンやサテンを使用している事もあり、
先ほども述べましたが、 その上縫い代がない となりますと、再縫製が難しいものがあります。
写真だけでは素材感はわからず、実物を拝見しないとわからない場合が大半です。
それに比べ、日本製ドレスは丁寧に作られており、生地にも強度があるので お直しがしやすくなっております。
海外製スタンダードドレスの場合、スカート丈のバラつきが非常に多いです。
●スカート裾の左右で差がある
●そもそもスカート裾がバラバラで まっすぐに裁断されていない
という事も珍しくありません。丈を詰めることは可能でも「形を整え直す」には、大きな手間がかかる場合があります。と、いう事は高額なお直し料金が発生する、という事につながります。
石の配置・つけ方は、お直しに大きく影響します。
●石が縫い目にまたがって貼られている
●石のバランスがランダム
●縫い止めの必要な石でも接着のみ
この様なものは、お直ししにくいものです。
それに比べ、日本製社交ダンスドレスは丁寧に作られているので、ほとんど心配がありません。
1枚仕立てで、切替が全くない場合は修正範囲が限られます。
●縫い代がある
●生地に強度がある
●構造が計算されている
「最初の作り」がとても重要になってきます。
縫製と設計の違い、それが数年後に「活きるドレス」になるかどうかを決めます。
社交ダンスドレスは消耗品ではありません。
身体の変化に寄り添いながら整え、直し、長く着続けるもの。
「直せるかどうか」「直しにくく、修理が高額になってしまうケース」を正直にお伝えすることも大切なことだと考えています。
こちらのラテンドレスは、スカート丈ではなく、ボディの長さ・生地の配分量によるお直し(リメイク)です。

この様にボディのサイズが合ってないと、特にラテンは踊りに集中できません。脚の出方もご本人的には今一つだったそうです。

お腹部分に緩みがあったものが綺麗になくなりました。

実際には、お腹の安全ピンから下部分の長さが合っておりませんでした。ただ、立っているだけでは気づきませんね。やはり動いてみて違和感がないか、しっかりと確認しないとならない、というのがわかりますね。社交ダンスドレスは、素肌に着用するものですから 必ずご試着してからのご購入をおすすめしております。
ボディ部分の黒の分量・スカートのカットも気になりる、との事で その部分もお直しする事といたしました。

ボディーの長さを短くするとともに、ボディの生地の分量とスカートのカットバランスを整えましたら 写真上の様になりました。
お客様からも大変喜ばれましたが、何度も申し上げますが、まずはご購入前にしっかりと試着する事をオススメします。海外製ドレスの場合、試着不可というケースもある様です。ちょっとリスクが伴うこともあるかもしれない という事は頭に入れておいた方が良いところではあります。
身長やボディーラインは人によってさまざまです。ご試着される方によって、全く別物になってしまうのです。
衣装はデザインものでもあるので、簡単にお直しできるとは限りません。一般のお直し屋さんではなかなか難しいことが多々あります。それは、社交ダンスそのものを理解している訳ではないからです。万が一、お直しをするのであれば 社交ダンスドレスは専門店へ依頼するのが望ましいです。
白樺ドレスでは、他社製・海外製ドレスのお直しも承っております。
社交ダンスドレスは、素肌に着用するものです。日本製ドレスは、体型に合わせたボディバランスや細やかなサイズ調整・お直し前提の構造になっているものが多いこともわかりました。海外製ドレスをお直しする前提でご購入する前に、まずはご試着して動いてみることをオススメします。
日本製社交ダンスドレスと海外製社交ダンスドレスでは、製作段階において 裁断における生地の向き・縫い代の考え方・縫製も異なることがわかりました。
お気に入りのドレスで、「直してでもそのドレスが着たい」という事であればドレス屋のプロにご相談してみてください。
その際には、実物ドレスをご試着した状態をお見せくださいませ。とても重要な事です。
社交ダンスドレス専門店である老舗、白樺ドレスでは、数えきれないほどのリメイク(お直し)も手掛けております。
こちらのブログもご参考にどうぞ。
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